【266】うつ病は、徐々に、本当に徐々にしか症状が改善しないんだなと感じています。
一冊の本を紹介したいと思います。
作者である下園さんは陸上自衛隊に入隊し、そこで
メンタルヘルスの第一人者として活躍されている方です。
全てでは無いのですが、何冊か作者の本は
所有しており、うつ病で困った時など、
読み直している、私にとってそんなスタンスにある本です。
そこで気になった・共感した部分を紹介したいと思います。
ネットより拝借しました上記グラフは、
うつ病にかかった方なら、一度は
見た事のあるグラフかと思います。一旦落ち込んで、
薬の力などで回復していくグラフです。
しかし、今回の作者、下園さんは
同じグラフを下記のように表現しています。
(下園さんの著書より抜粋しました。)
「リハビリ期の長さ」に注目してください。
本文によると、「ひどいエネルギー低下状態は脱したものの、
完全とはいえない状態がかなり長く続く。」とあります。
「かなり長く」というのがポイントと私は思います。
私の感じだと、長く、というのは数ヶ月レベルでは無く、
数年、もしかしたら十年単位くらい長いものだと実感しています。
しかも、以前より良くなったにも関わらず、なぜか落ち込んだり
してしまう事も多く、自信喪失につながっている感じがあり、
ずっと悩んでいました。
うつ病の回復過程のグラフは色々見ていますが、
個人的には下園さんのグラフが一番しっくりきます。
本当はしっくりきて欲しくは無いのですが、
現実は現実です。
結果、復職し、フルタイム勤務をしている今でも、
いつになったらうつ病は治るんだろう、と思うのです。
うつ病は本当に、徐々にしか症状が
改善しないんだな、と感じます。
苦しく長い完治(寛解)への道です。
本文で下園さんは「魔法はない」とおっしゃっています。
その通りだと私も思います。
私にとって、薬がいらない状態というのは
まだ、長い先の事なのかもしれません。
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